志摩スペイン村を手放さないワケ 1つ目からの続きです。
2つ目は近鉄のある上層部の人(以下A氏)の考えが大きいと考えています。
A氏は伊勢志摩支社長に就任後、志摩にいっぱい投資をしてきた。
ホテル・レジャー事業本部長になっても投資を続けた。
志摩のためには何かしらの犠牲もいとわなかった(下の表参照)。そして今は結構なお偉いさんになっています。
志摩スペイン村は数々の犠牲のもとに成り立っています。あやめ池遊園や近鉄劇場、そして近鉄バファローズ。A氏はそれらを批判を受けながらも率先して閉鎖させたり売却したりしたのに、「志摩の延命のためにそれらを売ったり、志摩に投資したりしたけど、もうダメなので志摩スペイン村を閉鎖します。私がやった志摩(特にスペイン村)への投資は無駄でした。」と本人が言えるのかどうか。これが近鉄が志摩スペイン村を手放さない2つ目のワケであると考えています。
これからは近鉄を取り巻く環境は徐々に厳しくなっていきます。
テーマパークの開業やリニューアル、2025年大阪・関西万博(スペイン村は2005年愛・地球博に客を奪われそのまま減少したことがある)
そしてリニア名古屋〜品川の開業による新幹線名古屋〜新大阪の強化。
近鉄はこれからこのような環境の変化にどのように対応していくか
これが近鉄の未来の課題であり、それをクリアすれば、近鉄がこれからも末永く愛され使われる鉄道会社になると考えています。